コロナ禍によって世界が大きく変わり、当たり前の事がやむを得ずできない環境となったこの数年。観光でにぎわっていた京都のまちも一時期は人通りが途絶え、すっかり元気がなくなりました。
そんな時、ある地方のクラフトビール醸造所と出会いました。小さな醸造所でコロナ禍のため、持ち帰りのみのビール提供でしたが、今まで味わったことがないような重みのあるビールで、味わっているうちに笑顔になっている自分に気づきました。
その出来事をきっかけに、「自分でもビールを造って、ビールを通してエールを送り、人々を笑顔にしたい!」と思い、醸造家になることを決意しました。
それから本格的にビールの勉強を始め、全国各地のブルワリーで見学や仕込みのお手伝いをさせていただくうちに、クラフトビールの魅力にどんどん引き込まれていきました。
そこで、醸造家になるという夢を実現する前に、小さな一歩から喜びや元気を生み出し、地元京都を盛り上げていきたいと思い、まずはクラフトビールパブをオープンすることにしました。
ビールの勉強を始めて、初めて醸造のお手伝いをさせていただいたビールを飲んだ時や、飲んでもらった時に私が味わったような喜びを、このパブで多くの人に味わってもらいたいと思っています。
オープンまでの経緯

Ale GION BEER KYOTOについて
事業コンセプト
「地域に根付き京都文化とクラフトビールによる新しい価値を創造する」
全国のいろいろなクラフトビールのほか、委託醸造でオリジナルビールも提供していきますが、副原料にはできるだけ京都の農産物を使用したいと考えています。
オープン第一号のオリジナルビールは、京都府亀岡産のキウイフルーツを使用しました。その経緯は、地域の課題解決のひとつとして、農家さんに「行き場の困った農作物があれば、教えてほしい」とお話していたところ、まさにその日にキウイフルーツを提供していただくことができたのです。醸造は徳島県阿南市のJouZoさまにお願いしました。
今後も事業コンセプトに基づき、地域の農産物や文化を取り入れたクラフトビールを提供し、地域に根付いた企業、そして地域に愛されるようなクラフトビールパブを目指してまいります。